子供に強くなってほしいという思いと葛藤
息子が通ってる幼稚園は、キリスト教なので週に1度礼拝があり、その時に献金するお金を持ってくる為の子供の首にかける小銭入れのようなものを、それぞれの家庭で作って用意します。
うちのは息子のリクエストで、星のカービィをモデルに作りました。
出来上がったものを見て、息子は「すごいカッコイイ!!もっていくの楽しみ!!」と本当に喜んでくれました。
ですが礼拝があった日の帰り道、元気がありません。聞くと、同じクラスのお友達に「ピンクだから女の子みたい」と言われたそうで・・・。
泣きながらそのことを伝えてきました。
そして、「もう持っていきたくないからカービィじゃないの作って」と、そう言ってきました。
お裁縫苦手だけど、息子のためなら徹夜でも頑張る。ただ、お友達に言われたからといって、はいはいと新しいものを与えて良いものか…悩みました。
誰に何と言われようと「僕はかっこいいと思う!」そう言い返せる、心の強い子になってほしい。
そんな思いがあったからです。
息子にもそう伝えましたが、やはりまだ5歳、心が強くないのは当たり前のこと。
毎週礼拝の日がくるたびに、幼稚園に行きたくないと言ってきました。
私、何日も悩みました。心の強い子になってほしいという思いで、からかわれると分かっている物をもたせることは親のエゴなのか・・・。
でも、たとえエゴでもそれが将来的にこの子の為になるなら、それを貫いたほうが良いのではないか。
しばらく新しいものは作らず、嫌だ嫌だと言いながらも頑張ってカービィのを持っていく日が1ヶ月ほど続いたころ、
息子が幼稚園であったことや様子を、前ほど話さなくなったことに気がつきました。
私、思いました。
親にも思いがあるように、子供にも思いがある。
大人はちゃんと理屈や希望を交えながら話せるけれど、5歳の息子は上手に伝えられない。
そんな思いをくみ取るのも親の役目。
話し合った上で、自分の思いをお母さんはちゃんと受け止めてくれたという安心感、信頼感も大事なのではないか。
だって親子に限らず、信頼関係ってそうやって築いていくものですよね。
親の気持ちを押し付けるのは、上手く気持ちを伝えられない子供にとっては、ただただ信頼関係を崩す行為だったのです。
今回は新しいものを作りました。
次お友達に何か言われたら、「僕はかっこいいと思うからいいんだ」って笑顔で言ってごらんと伝えると、息子は
「うん、頑張ってみる。」と言いました。
頑張ってみる・・・そう思えただけでも幼い子供にとっては大きな成長なのです。
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